概要
蒸発冷却方式を採用した連続式砂冷却・コンディショニングシステム
メートル規格・ヤードポンド規格に対応 ※対応サイズは地域によって異なります。
適用用途
戻り砂温度が120°F(49℃)以上の砂処理システムや、戻り砂の温度・水分・粒度などの性状変動が大きい鋳造工場に適しています。
特徴
- 排出砂の水分を安定した範囲で管理し、均一な砂品質を維持
- プレミキシングにより戻り砂のばらつきを低減
- 高効率冷却により、安定した砂温度を維持し混練性能を向上

安定した砂品質が、高品質な鋳物生産を支えます。
複数の鋳型から回収された戻り砂を連続的に混合・均一化することで、砂品質のばらつきを低減。最終混練前に安定した砂品質を確保します。
Simpson マルチクーラーは、蒸発冷却方式を採用した連続式砂冷却システムです。独自の設計により砂品質の向上を支え、高品質な鋳物生産と安定した操業に貢献します。
主な設計特長
- 戻り砂の混合・均質化により滞留時間を連続的に制御し、高い冷却効率を維持
- 砂を集中的に混合することで品質のばらつきを低減し、砂・空気・水分の接触効率を高めて優れた熱交換性能に貢献
- 投入砂温度の連続監視と保持砂の流動化により高効率な冷却を実現。砂温度を120°F(49℃)以下、または周囲温度より約10℃高いレベルまで低減可能
- 水分を精密に制御しながら添加することで熱を効率的に吸収し、排出砂の水分を2.0%±0.2%の範囲で安定管理
- 耐久性、操作性、メンテナンス性に配慮した設計に加え、既存の砂処理設備へ容易に組み込めるコンパクト設計
— オペレーション担当副社長「新工場にもマルチクーラーを導入する予定です。現在使用しているマルチクーラーは砂の状態を非常に安定して整えてくれるため、そのまま造型に使用できるほど良好な砂品質を維持しています。」
高温の戻り砂が鋳物品質に影響していませんか?
鋳造業界の研究によると、砂に起因する鋳物不良の最大の要因の一つが高温の戻り砂です。 戻り砂の温度が高いことで鋳物不良が発生している場合、Simpson マルチクーラーが有効な解決策となります。
マルチクーラーによって改善が期待できる代表的な鋳物不良には、以下のようなものがあります。:
- ピンホール – 鋳物表面に発生する球状、扁平状、または細長い空洞
- 砂かみ – 砂粒子、ドロス、酸化物などが鋳物表面または内部に巻き込まれる不良
- ウォッシュ – 鋳型の浸食により発生する余肉や粗れ
- 粗い表面 – 要求される表面平滑度を満たしていない鋳肌
- 砂付き – 鋳型表面の一部が鋳物に付着し、余分な金属や表面欠陥が発生する不良
- 鋳型破損 – 注湯時の負荷に耐えられず鋳型が破損する現象
- クラッシュ – 鋳物表面に生じるくぼみや圧痕

統合型 Simpson 水分管理システム(MCS)
Simpson マルチクーラーには、Simpson Moisture Control System(MCS) が統合されています。MCSは最新技術を採用した高度な水分管理システムで、砂温度と導電率(水分量)のデータを活用し、砂の状態を継続的にモニターします。
マルチクーラー内部の砂から収集したデータをもとに、給水量をリアルタイムで自動調整。投入される砂の温度や水分に大きな変動が生じた場合でも、その影響を補正しながら適切な給水量を維持します。これにより、マルチクーラーから排出される砂の水分を安定して管理し、均一な砂品質の維持に貢献します。
MCSは排気温度を監視することで、マルチクーラー内部の砂温度を把握します。また、保持されている砂の導電率を継続的に測定し、必要な給水量を自動で算出。その情報に基づいて給水マニホールドを制御し、最適な水分状態を維持します。
MCSには、プロセスの状態を可視化する複数のカラーディスプレイ画面が搭載されています。主な表示項目は以下のとおりです。
- 排気温度のリアルタイム表示
- 導電率(水分状態)データのリアルタイム表示
- 給水マニホールドバルブの作動状態
- 投入砂温度の推移
- 給水流量の推移
- 平均給水流量
- 水分制御およびプローブ電圧PID制御のトレンドデータ
- アラームメッセージおよびアラーム履歴の表示
本システムは多言語表示に対応しており、メートル法およびヤードポンド法の単位表示を選択できます。
— 生産マネージャー(ポーランド)「マルチクーラー導入後わずか1か月で、不良率は7%から5%へ低減しました。不良削減による効果だけで、約1年で設備投資を回収することができました。」

関連資料
- 砂処理システム総合カタログ(ヤードポンド規格)
- 砂処理システム総合カタログ(メートル規格)
- マルチクーラー製品紹介資料(ヤードポンド規格)
- マルチクーラー製品紹介資料(メートル規格)
- マルチクーラーの仕組み
- マルチクーラーの技術革新と設備更新
- プレゼンテーション
- フォトギャラリー
関連コンテンツ






